初任給40万円――数字だけ見ると「勝ち確」に見えるのに、求人票をよく読むほど胸がザワつく。
40万の正体は会社ごとに違って、手取りの体感も年収もズレます。
だからこの記事では、「手当で盛ってるのか」「固定残業(みなし)が混ざってるのか」「賞与を月に移してるのか」を、図解でサクッと分解します。
なぜそこまで内訳が大事かというと、月給は設計で見え方が変わるから。
たとえばノジマは、賞与の支給回数を見直して一部を月給に上乗せする形で「月々の手取りを厚くする」と説明しています。
つまり、同じ増額でも中身はまったく別物。
さらにサイボウズの募集要項では、月給の内訳として固定残業手当が明記されていて、
「40万=全部が基本給」ではないことがハッキリ分かります。
しかもややこしいのが、給与という言葉の範囲。
公的統計で使われる「所定内給与」は、基本的に時間外手当などを除いた概念で、どこまで含むかの定義も決まっています。
こういう土台を押さえておくと、ネットの煽りに振り回されにくくなる。
この記事を読み終わるころには、「その40万はおいしい40万?それとも見かけの40万?」が自分で判断できるようになります。
最後は、求人票・面接で使える短いチェックリストまで置くので、モヤモヤをスパッと終わらせにいきましょう。
初任給40万バブルは「手取り40万」じゃない。でも損とも限らない

初任給40万円は勝ち確にも地雷にもなり得ます。
大事なのは金額じゃなくて、その40万が「基本給」「手当」「固定残業」「賞与の前倒し」のどれで作られてるか。
ここを見抜けると、手取りのイメージも年収の現実も、一気にハッキリします。
なぜなら、会社は月40万という見栄えを作る方法を複数持っているから。
たとえば家電量販店のノジマは、賞与を年4回→2回に変更しつつ、減った分を「業績手当」として月額給与に上乗せして月々の手取りを厚くすると説明しています。
さらに一般入社の初任給は改定後344,000円、条件次第で最高400,000円という書き方。
つまり「40万」の中には、設計の工夫がちゃんと入ってる。
一方でサイボウズの募集要項は、もっと正直でわかりやすい。
ビジネス職の月給40万円は、内訳として本給304,750円+固定残業手当95,250円(40時間分)と明記されています。
固定残業を超えた分は追加支給とも書かれていて、「40万=ぜんぶ基本給」じゃないことが一発で伝わるタイプ。
ここで一つ、ちょっと冷静になれる物差しも置いておきます。
厚生労働省の統計用語では、所定内給与などの定義が整理されていて、給与を語るときに「どこまで含むか」を分けて考える発想が大前提になっています。
ネットの勢いに飲まれそうなとき、こういう公式の言葉に一度立ち返ると、判断がブレにくくなります。
なので、結論はこれ。
初任給40万バブルは、金額じゃなく内訳で勝敗が決まる。
初任給40万バブル|求人票の「40万」は3パターンに分かれる
初任給40万バブルの40万は、同じ40万でも中身が別モノです。
だから最初にやるべきは、テンション上げることじゃなくて(笑)、求人票を見た瞬間に「どの40万か」を仕分けること。
これだけで「手取りの体感」と「年収の伸びしろ」を外しにくくなります。
なぜ仕分けが必要かというと、会社は月40万を作る方法を何通りも持ってるから。
ざっくり言うとこの3つです。
①基本給が高い40万/②手当で盛って40万/③固定残業や賞与の前倒しで40万。
ここでひとつ注意。
厚生労働省の統計用語でも、所定内賃金は「諸手当は含むけど、時間外などの割増手当は含まない」みたいに含む・含まないが前提で整理されています。
つまり給与って、最初から「どこまで入ってる?」が勝負なんです。
たとえば分かりやすい例が2つ。
まずサイボウズ。
募集要項で月給40万円の内訳を本給304,750円+固定残業手当95,250円(40時間分)と、ほぼ答え合わせみたいに書いてあります。
「40万=全部が基本給じゃない」タイプですね。
次にノジマ。
プレスリリースで、賞与を年4回→2回に変えつつ、減った分を「業績手当」として月給に上乗せして月々の手取りを厚くすると説明。
一般入社の初任給は344,000円、条件に当てはまる人は最高400,000円という出し方です。
さらに報道だと、「出る杭入社」の対象は2026年度は7人、2027年度は採用予定約600人のうち最大200人まで拡大という話も出ています。
…ね?
もうこの時点で、「40万」という同じ数字なのに、見てる景色が違うの分かると思う。
だからこの先は、難しいことは置いといてOK。
あなたがやるのはシンプルに2つだけ。
内訳が書いてあるか、そして固定残業・賞与の設計がどうなってるか。
初任給40万バブル|手当で盛ると月給は強く見える。でも安定しないことがある
「手当が厚いから40万」タイプは、数字が派手なぶん中身のブレが出やすいです。
月給だけ見て舞い上がると、あとで求人票を読み返して急に無言になります(あるある)。
だからここは「40万すごい!」じゃなくて、40万の素材を確認する回だと思ってください。
手当って基本給みたいにド真ん中の固定じゃなく、条件つきで乗ったり降りたりするパーツになりやすいから。
厚労省の用語でも、所定内賃金(所定内給与)には家族手当・通勤手当・住宅手当などの諸手当が含まれる、と整理されてます。
つまり給料の世界は最初から「手当が混ざる前提」。
ここを知らないと、比較が一気にズレます。
たとえばファッション企業のTOKYO BASEは、FASHIONSNAPのインタビュー記事で初任給40万円の内訳まで出ています。
基本給20万3000円+固定残業代17万2000円(月80時間)+通勤手当2万円+その他一律手当5000円。
この形だと「40万の中に手当が入ってる」だけじゃなく、固定残業代が大きめなので、働き方や残業の実態で体感が変わるのも想像しやすいですよね。
じゃあ、手当タイプの40万に出会ったとき何を見ればいいか。
難しい計算はいりません。
①基本給はいくら? ②手当は何の条件で出る? ③固定残業や賞与と混ざってない?――
この3つを押さえるだけで、その40万が「毎月頼れる40万」なのか、「見栄えが先に立つ40万」なのか、かなり見分けられます。
初任給40万バブル|固定残業(みなし)が入ると「手取りの気分」がブレやすい

先に答え。初任給40万バブルの40万に固定残業(みなし)が混ざってると、見た目は同じでも「ラクな40万」か「忙しい40万」かで体感がガラッと変わります。
ここ、読み飛ばすと後で地味に効くやつ。
給料明細を見て「お、思ったより増えてない…?」ってなるの、だいたいこのパターンです。
固定残業って「毎月一定時間ぶんの残業代を先に含めておく」仕組みだから。
しかも厚労省の資料でも、固定残業代を入れるなら
①固定残業の時間数と金額(計算方法)②固定残業代を除いた基本給③超えた分は追加で払う みたいに、きちんと明示することが求められています。
つまり、会社側も書き方で誤解させちゃダメって前提で運用されてる。
具体例でイメージを固めるね。
サイボウズの「2027年卒 ビジネス職」だと、月給40万円の内訳が 本給30万4,750円+固定残業手当9万5,250円(40時間分) と報じられています(超過分は別途支給)。
これ、数字が出てるからこそ「40万=全部が基本給ではない」が一瞬で分かるタイプ。
逆にTOKYO BASEは、40万円のうち 17万2,000円が80時間分の固定残業代 という点が注目された、と報じられています。
固定残業の時間が大きいと、同じ40万でも生活の感触が変わるのが想像つくよね。
なので、この見出しで覚えるのは難しい話じゃなくて 2つだけ。
⚫︎ 固定残業が「何時間分」入ってるか
⚫︎ その時間を超えた分が、ちゃんと追加で出るか(明記があるか)
この2つが見えたら、初任給40万バブルの40万は、もう数字に振り回されません。
初任給40万バブル|賞与をいじると「年収の見え方」がズレる

初任給40万バブルの40万が魅力的に見えるときほど、賞与(ボーナス)の扱いは要チェック。
月給が上がっても、賞与の回数や設計が変わっていると、「年収は思ったほど増えてない」「逆に毎月は助かる」みたいに体感が分かれるからです。
賞与って毎月の給料とは別枠で語られがちだから。
厚生労働省の毎月勤労統計の用語でも、夏冬の賞与や期末手当などは「特別に支払われた給与(特別給与)」として整理されていて、月々の給与とは扱いが違います。
つまり、会社がここを動かすと、見た目の月給と年収の関係がズレやすい。
実例がいちばん早い。
家電量販店のノジマは、賞与の支給を年4回→2回に変更しつつ、年間の支給総額は変えずに、2回分の賞与を「業績手当」として月額給与に上乗せして支給すると発表しています。
さらに、2026年度の一般入社の初任給は改定前より27,000円増の344,000円とも明記。
こういう設計だと「月々の手取りを厚くする」というメリットが出る一方で、賞与の受け取り方が変わるので、年収比較は慎重にやったほうが安心です。
なのでこの章の結論はこれ。
「月給×12」だけで喜ぶのは早い。
賞与の回数・算定・名前(業績手当など)まで見て、年収の形を確認する。
そして地味に大事なのが、ここを確認したうえで「2年目以降どう伸びる前提か(昇給カーブ)」まで眺められると、初任給の派手さに振り回されなくなります。
初任給40万バブル|結局いくら残る?「手取り」をザックリ現実に落とす
額面40万円でも、手取りは40万円の顔をして出てきません。
だいたい月30万円前後(±数万円)を想像しておくと、現実とのズレで心が折れにくいです。
しかも新卒だと、2年目の6月あたりから住民税が乗って「あれ、先月より減ってない?」が来ます。
なんでこうなるかというと、給料ってまず引かれてから始まるから。
大きくは 社会保険(年金・健康保険など)+税金。
厚生年金の保険料率は全国一律で18.3%と決まっていて、会社と本人で折半なので、本人負担はざっくり半分(9.15%相当)になります。
雇用保険は年度で動くけど、令和7年度(2025年度)の一般の事業だと、労働者負担は5.5/1000(0.55%)が目安。
で、ここからがイメージしやすい話。
額面40万だと、年金(9.15%目安)だけでも約3.6万円前後。
ここに健康保険・雇用保険・所得税が乗って、初年度の手取りはだいたい30〜32万円くらいに落ち着く人が多いです(住民税が本格スタートする前の顔)。
そして、2年目の6月ごろから住民税が天引きで始まると、手取りがさらに1〜2万円くらい体感で沈むことがある。
ここがメンタルの落とし穴。
だからこの見出しで持ち帰ってほしいのは、「細かい計算」よりも 心の防波堤。
⚫︎ 額面40万=手取り40万ではない
⚫︎ まずは手取り30万円台を基準に生活設計
⚫︎ 2年目の住民税スタートを先に知っておく(知らないと地味に効く)
初任給40万バブル|見抜けた人が勝つ「条件の良さそうな求人」チェックリスト(短いやつ)
初任給40万バブルで失敗しないコツは、気になる求人をたった5項目でふるいにかけること。
ここができると、求人票の40万にワクワクしつつも、ちゃんと地に足がつきます。
逆にこれを飛ばすと、入社後に「思ってたのと違う…」が静かに始まる。
なんで5つで十分かというと、給与のトラブルってだいたい 内訳の不明瞭さ か 後出し変更で起きるから。
厚労省も、固定残業代を含めるなら「基本給」「固定残業の時間数と金額(計算方法)」「超えた分の追加支給」を全部明示してね、とハッキリ出してます。
さらに、当初提示した労働条件を変える場合は、対照できる書面での明示などが必要になる話も資料で整理されています。
じゃあ、その5項目いきます。難しい言葉は抜きで、見る場所だけ決めよう。
1, 基本給:40万の芯がどれくらいある?
2, 固定残業(みなし):入ってるなら「何時間・いくら・超過は出る?」(この3点セット)
3, 賞与(回数/算定):年2回?業績連動?月給に寄せてない?
4, 昇給(伸び方):2年目以降に“上がる設計”があるか(ここが弱いと長期で効く)
5, 手当の条件:誰に、いつまで、何が条件で付くのか(配属・住居・家族で変わる系)
ここまで見てもまだモヤっとする求人は、面接でこの一言だけ投げればOK。
角も立ちません。
-150x150.jpeg)
入社後に認識違いがないように確認させてください。月給◯万円の内訳(基本給・固定残業・手当)と、固定残業を超えた場合の扱いを教えてもらえますか?」
初任給40万バブルを自分にとって強い40万にするのは、派手な情報じゃなく、この5項目の確認です。
初任給40万バブル|まとめ:数字に踊らず「中身」で勝負が決まる
初任給40万バブルの40万は、高い・低いじゃなくて「どう作られてるか」で価値が変わります。
同じ40万でも、基本給が太いのか、手当が多いのか、固定残業が混ざってるのか、賞与の設計が動いてるのか――
ここで生活のラクさも年収の伸び方も別物になります。
給料って「一枚板」じゃなくて、パーツの組み合わせだから。
しかも固定残業を含める場合は、時間数や金額、基本給との関係、超過分の扱いなどを明示する前提で整理されています。
ここが曖昧な求人ほど、入社後にモヤっとしやすい。
たとえば同じ40万でも
⚫︎ 残業が少ない月に得した気分になる40万もあれば、
⚫︎ 忙しさの代わりに40万が成立してるケースもある。
さらに賞与の扱いが変われば、月々は助かっても年収の見え方が変わることもあります。だからこそ「月給いくら?」の一点読みは危ないんです。
最後に、今日の結論を3行で置いておきます。
⚫︎ 40万はゴールじゃなく入口
⚫︎ 価値は内訳×年収×2年目以降で決まる
⚫︎ 迷ったら内訳を見ればだいたい答えが出る
次にやることは1つだけ。
気になる求人を見つけたら、月給の内訳(基本給/手当/固定残業/賞与の扱い)をそのままメモしておいてください。
このメモ1枚があると、比較が一気にラクになるし、面接で聞くときもブレません。
-150x150.jpeg)
こちらもどうぞ♪








コメント